人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Divine Windの歴史⑧・⑨~番外~

例によって前回に書ききれなかったので、以下を追記。




◆Guild見聞録
Divine Windの歴史⑧・⑨~番外~_a0091967_3214757.jpg
前にも書いたとおり、Kerogさんは第一次Divine Windの頃にMakameさんから
パシリ的にBankerの役を与えられて以来、ずっとGuild Bankerをつとめていました。

信用面からいうと、これはある意味ありえない状況だったのですが、AHやTrade Channelに
はりついてRaidで余った品をさばいたり、逆にRaidで必要なItemを集めたり、
Guild Bankを整理したり、などといった仕事はどうもKerogさんに向いていたようで、
特に文句も言わずにBankerの仕事を粛々とこなしていました。正直なところ、
KerogさんのおかげでGuild Bank業務が助かっていた面も多々あったと思います。

ただKerogさんには、特に僕を中心に、ある嫌疑がずっとかけられていました。
それは、『Guild Bank横領疑惑』です。

Kerogさんは相当な廃でいつもGame内にいましたが、特にSunwell以前は、
Daily Quest等をやっている気配は全くといっていいほどありませんでした。

にもにもかかわらず、Kerogさん製作のMovieを見るといつも数千Gの大金を持っている、
これはおかしい、もしかしたらGuild Bankの資産を不正に流用しているのでは…?
というのが、その横領疑惑の骨子です。

まあこれは半分冗談で、上のSSはそれを本人に冗談で言ってみた時のものです。
Sunwellが入ってからは、Kerogさんもよく2アカでDailyをやっていました。
(ただ、僕は最後までこの疑惑は本当だったんじゃないかと思っていました。)
FelmystのMovieの途中で、僕が緑ビームの対象になった時に、
Kerogさんが何回か僕の方を見ていますが、これは僕を心配していたわけではなく、
この時点でDamage DoneがTopだった僕に死んで欲しいと思っているだけです。
Kerogさんはこういうことを冗談ではなく、本気で思ったり言ったりするような人物でした。
Sunwell攻略の時期にRanged DPS TeamのLeaderだったKerogさんは、
パフォーマンスの高いメンバーのTry優先参加や、Mana問題における
DPS Caster(というより自分?)重視のGroupingに関して固い信念を持っており、
そのあたりで他のメンバーやLeaderと対立する場面もあったので、
メンバー選出時やGrouping時には、かなりのストレスをためていた気がします。

結局あれだけ廃だったKerogさんも、Eredar Twinsの後ぐらいから休みがちになり、
リアル上の都合もあって、その後ぱったりと来なくなってしまいました。

Guild内ではリアルの都合により、というふれこみになっていましたが、
僕は個人的には、そういったストレスも影響してたんじゃないかと思っていました。
(ちなみに、その後のRanged DPSのLeaderには、僕が就任することになってしまいます。)
SunwellのTryは厳しかったため、毎回できるだけFull Buffで臨むようにしていました。
といっても、参加メンバーだけでそれらを補うのは難しかったので、Instanceの外に
Altなどをおき、足りないBuffをしてからZone Inするのが通例となっていました。

この時、KkさんのAltのDwarf Male Paladinが少し人気者になっていて、
Raidのたびに装備が少しづつおしゃれ(?)になっていくのがよく話題になっていました。
極端な言い方をすれば、SunwellではMageはいらない子でした。
DPS的にみるとPure DPS Classの中で最低で、Pure Ranged DPSは、
WarlockかHunterがいればいいといった風潮さえも世間的にはありました。

Blizzardもそれを察していたのか、SunwellでのMageの役割のために、
DecurseやSpell StealやPolyを使った方が良い局面を作ってくれていましたが、
個人的には本業のDPSでいい仕事ができないというむなしさも感じていました。

ただ、他のRanged DPSと比べると、MageはSurvivabilityを向上させる
Skillが豊富だったので、全体的なバランスはとれていたんじゃないかなと思います。
SunwellのHealerはResto-Shamanが最も適しているといわれていました。
というのも、Sunwellのように、少ない人数でRaid全体をHealする場合に、
ShamanのChain Healは超有効だったからです。例えば、TankをHealしつつ
そのまわりのMelee DPSもHeaする、みたいなことが比較的簡単にできました。

さらに、Mana TideなどのTotem群やHeroismの効果がやはり大きかったので、
Sunwellではそれまで以上にShamanの役割が重要になっていました。
Shamanといえば、某Meat Boyですが、この頃から、
Meat BoyのいたMelee DPS Teamを中心として、Gayなネタのチャットが
Guild内で横行するようになっていき、『気品の泉源、知徳の模範』を旨としていた
Divine Windのチャットは、急速にネタチャット化していきました。

その証拠に、Raid後のある時、『みんなで個人Guild Bankを作ろう』という話になり、
それぞれLv1のキャラを作り、サインしあって個人Guild Bankを作ることにしたんですが、
事前に何の打ち合わせもしていないのに、その時集まったLv1キャラのほとんどが、
全裸のHuman Male(しかもハゲばかり)という惨憺たる状況でした。
Divine Windの歴史⑧・⑨~番外~_a0091967_428112.jpg
↑証拠写真。※画像には一部モザイク処理がほどこしてあります。
Patch3.0.2がくると、ZAのTime AttackのRewardである熊マウントが
もらえなくなってしまうのと、それまでDivine WindではZAをかなり軽視していて、
熊マウントを持っている人がほとんどいなかったので、Sunwell後半の時期から
急にZA熱が再燃し、Raid後に有志でZAのTime Attack Runを行ったりしていました。
この恩恵でZA 5thのTrinketも出回って、少しRaidの底上げにもなりました。
Patch3.0.2があたった後は、TBC発売前の時と同様に、
WotLKが発売されるまでの少しダラダラとした期間でしたが、
今度はAchievementという暇つぶしをBlizzardがお膳立てしてくれていたので、
これをやることでそれなりに楽しめるようになっていました。

過去のRaid ZoneのClearとかもAchievementの一つになっていたので、
GuildでAQやBWLを巡ったりしながら、WotLKまで楽しくやっていたと思います。


◆世間の動き
昔からRaid Bossの進捗競争はあるにはありましたが、世界的にみると、
TBC半ばのNihilumによるBlack Temple攻略完了の衝撃が、
現在にいたるまでのRaid Progression競争の流れを作ったと思います。

Sunwellは、そういった競争でNihilumに遅れをとっていたHardcore Guildや
Semi-Professional Guildにとって、久々にGuildの威信を世に示す良い機会でした。

Sunwellが導入された当初、個人的にはNihilumをはじめとした
海外の大手Guildの進捗合戦がどうなっていくのか非常に期待していましたが、
Sunwell導入直後の進捗競争では、意外にもNihilumの名前は全くでてきませんでした。

世間的には『あれ?Nihilumどうしたの?』という拍子抜けした感じがあり、
僕も『流石のNihilumもFarm生活の末に落ちぶれてしまったか』とさえ思いました。

Nihilumが出遅れた理由は、この頃(今も?)のPatchはEUサーバーより
USサーバーの方が導入されるのが早く、NihilumはEUサーバーだったので、
USサーバーに一日の長があったからだったと思います。

また、たしかPTRのテストもEUサーバーよりUSサーバーの方が優遇されており、
Kungenがその辺のことをBlizzardへの恨み節とともに言っていた気がします。

Nihilumがこんな調子だったので、少し白けた感のあった進捗競争ですが、
その間隙をぬって、Counter Strikeで名を馳せたPro-Gamer団体である
SKのWoW Division Guild、『SK-Gaming』が台頭してきます。

少しあいまいな記憶ですが、たしか3rdのFelmystを倒したのは、
EUサーバーのSK-Gamingが一番早かったんじゃないかと思います。

Nihilumもこれにはだまっていられなかったのか、この後の4th、5th、6thは、
その間のGateがPatchで開かないと倒せなかったので、4thのEredar Twinsでは
World 1stの座を奪い返し、『Nihilum Strikes Back!!!』などと世間を騒がせますが、
結局その後のM'uruとKil'jaedenではSK-GamingにWorld 1stの座を奪われてしまいます。

たしかこの頃も、『NihilumのRealmはPTRやPatchの実装時間の関係で不利だ』、
という趣旨のことをKungenが強調していたので、Eredar Twins以降のNihilumは、
そういった状況に対して少しやる気をなくしていたような感じがあったような気もします。
(この辺の状況は非常にうろ覚えなので、間違っていたら誰か補完お願いします!)

このようにTBCの最後でしのぎをけずりあったNihilumとSK-Gamingですが、
ここでお互いの力を認めあったのか、この後WotLKに向けて合併することになっていきます。

こういった進捗競争は、傍から見ているとなかなかの見ものであり、
SunwellのGateが開くたびに、色々なGuildのMovieやTacticsや話題が出回って、
Sunwellの頃はまさにTBC Raidの集大成といった感じで、Raidの話題には事欠きませんでした。
ただ、見るとやるとでは大違いというか、実際のRaidは本編のとおり相当厳しいものがありました。


◆Maqiの動き
本編でも書いたとおり、僕はSunwellの導入当初あまりモチベーションがあがりませんでしたが、
KungenのBrutallusのMovieを見たことによってかなりモチベーションがあがりました。

というのも、そのMovieでKungenのボタンさばきを見ていると、本当に華麗なTankingといった感じで、
Shield BlockをCD毎にいれながら、DevastateとHeroic Strikeも間断なくいれ続けており、
Warriorのことにあまり詳しくない僕からみても、ほぼ完璧なTankingであることが分かったからです。

さらに圧巻なことに、この時のKungenのTPSはなんと2000を超えていました。
DPS Class以外の人はTPS2000と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、
この当時のこのTPSは、どのDPS ClassがFull Nukeしても絶対にはねないレベルでした。

これを見た時は、やっぱりものが違うなといった感じで、正直シビれました。

余談ですが、このMovieに影響を受けたKerogさんは、その後Alt WarriorのSuneoでの
Tankに精を出すようになり、5manごときで自分のTPSの高さを自慢していました。

もう一つ印象的だったMovieといえば、SK-GamingのM'uru 1st Kill Movieを見た時です。
以下にそのMovieを勝手に上げときます。(MobileMeにしてみたのでDLは少し速いと思います。)

◆SK-Gaming - M'uru World 1st Kill Movie

今見ても、SK-GamingのM'uruは本当に良く考えられたClass構成とGroupingをしていると思います。

まず、Mage二人をM'uru本体の専属攻撃にあて、その攻撃には敵MageのBuffを使っています。
Phase1でM'uru本体を早く削るためのパズルの正解は、実はこの攻撃方法にあったわけですが、
World 1stのKill時に既にこのことに気がついて有効活用していたあたりは、流石というより他ありません。

また、Voidwalkerのキャッチ用Tankをおかず、そのかわりに3Tank 16DPSにして、
3人のHunterが交代でMisdirectionしているあたりも凄いと思いました。
16DPSというのは、それだけPhase2のDPSがシビアだったということを示している思います。

Phase2の最後にVoice Chatの声が入っていて、倒した瞬間にみんなで叫んでいますが、
それを見た時には正直鳥肌が立ちました。World 1stというのはこういうものか、と。

我が身を振り返れば、Sunwellでどんずまっていて、少し情けない気もしましたが、
やっぱりSK-GamingやNihilumはSemi-Proなので、レベルが違いすぎました。
各メンバーが場数を踏んでいて、各Classの特性や役割や立ち回りに精通しており、
毎回本当に上手くBossのパズルを解いているなあといった感じがしました。

1st Killの時だからというのもあるかもしれないけど、見てると動きも結構雑というか、
感覚的にやっているように見受けられる部分が多々あって、日本人のRaidが
どこかのStrategyを正確に踏襲しようとするのに比べると、Gameに対する考え方が
根本的に違うような気がして、こんなところにも欧米と日本の文化の違いを少し感じていました。

また、Guild Siteとかを見てみると、メンバーのほとんどが10代後半~20代前半で、
日本人の20代後半~30代前半が中心の状況とは全然違って、これにも少し驚いていました。

この頃の僕は、海外の大手GuildのMageをArmoryでストーキングライバル視しており、
NihilumのDarmor、SK-GamingのEkyu、Caelyn、Elitist JerksのManly、
あたりのArmoryをよくチェックしていました。(この辺を知らんMageはもぐり!)
特にManlyはElitist JerksのForumで色々書いていたので、それもよく参考にしました。

Divine Windの歴史⑧・⑨~番外~_a0091967_632860.jpgDivine Windの歴史⑧・⑨~番外~_a0091967_6321756.jpg画像は、左がSunwell前半、右がSunwell後半の姿。
右の画像で頭にかぶっているのは、
他のパーツと合いそうだったDreadmistです。

個人的にT6 Setは高尚な感じがして、
T1~T7までの中で一番好きなSet装備でした。
(世間的には便器やネオン灯と揶揄されていましたが。)

また、T6は初めて全パーツ揃えることができたSet装備だったので、
その意味でも非常に印象深いSet装備だったと思います。
by maqie | 2009-12-03 00:55 | Divine Windの歴史


WoW Blog


by maqie

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Profile

Name: Maqi
Class: Mage
Guild: Printemps
Realm: Proudmoore
Faction: Alliance
Status: Inactive

・Twitter
・The Armory

Guild Recruitment

Death Knight: Closed
Druid: Closed
Hunter: Closed
Mage: Closed
Paladin: Closed
Priest: Closed
Rogue: Closed
Shaman: Closed
Warlock: Closed
Warrior: Closed

カテゴリ

全体
Divine Windの歴史
WoW回顧録

最新の記事

WoW回顧録④ ~心に残るW..
at 2016-03-22 00:55
WoW回顧録③ ~心に残る名..
at 2016-03-16 00:55
WoW回顧録② ~Arath..
at 2016-03-06 00:55
WoW回顧録① ~Arath..
at 2016-03-02 00:55
告知みたいなもの
at 2016-03-01 00:55

以前の記事

2016年 03月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 08月
2014年 12月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2012年 06月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧